初詣合格祈願基本情報技術者講座 オペレーティングシステム
ＯＳの目的
ＯＳとは、諸資源（ＣＰＵ、主記憶装置、補助記憶装置、入出力装置などのこと）を 有効活用するプログラムの事で主に次の目的を持ちます。
- スループットの向上
スループットとは単位時間内に計算機システムによって遂行される仕事の量のことです。これを向上させるためにＯＳはマルチプログラミングや連続処理といった方法を用いています。 - ターンアラウンド時間の短縮
ターンアラウンド時間とはジョブ（仕事の固まり）を提供してから完全な出力が返送されるまでの時間のことでそれの短縮。 - 応答時間（レスポンスタイム）の短縮
応答時間とは計算機システムに対する問い合わせまたは要求の終わりから応答の始まりまでの経過時間のことでそれの短縮。 - その他の目的
プログラムの実行指示やファイル確認を行う指示を単純化。
ＯＳの構成
ＯＳは制御プログラムと処理プログラムからなります。
制御プログラムは処理プログラムの実行とハードウェアの使用を管理制御、処理プログラムは入力データを加工し、出力データを作るなどの一般のプログラムです。
≪制御プログラム≫
- ジョブ管理プログラム
主記憶に常駐し、ジョブとジョブステップの実行を制御するプログラム。オペレータとシステム間の情報交換をするマスタスケジューラと、ジョブ実行のスケジュールを行うジョブスケジューラがあります。 - タスク管理プログラム
マルチプログラミング時に多数のタスク（ＣＰＵタイムを割当てを受ける単位）に対し、優先順位をつけながら、ＣＰＵタイムを割り当てるプログラム。機能としては割り込み処理の監視、タスク監視、タイマ監視、ディスパッチャ（タスクの優先順にＣＰＵを割り当てる機能）があります。 - データ管理プログラム
処理プログラムによるデータの出入りを監視制御するプログラム。記憶領域の割り当て（アロケーション）や、ファイルの登録簿（カタログ）の管理をします。 - 通信制御プログラム
データの通信回路とコンピュータ間でやり取りされる伝送データの管理をするプログラ
≪処理プログラム≫
- 言語処理プログラム
アセンブラ、コンパイラ、ジェネレータ、インタプリタなどがあります。 - ユーティリティプログラム
ユーザプログラムの作成を手助けするプログラムで、ローダ、リンカ（リンケージエディタ）、メモリダンプ、トレーサなどがあります。 - アプリケーションプログラム
ユーザ向けのライブラリーソフトウェアで、表計算ソフトワープロなどがこれにあたります。
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